西小倉さんという人がいて、この人が数年前にmindia(マインディア)というWikiサービスを立ち上げたのだけど、僕はずっと彼のやりたい事がわからずにいる。mindiaは一風変わったWikiだ。そこは分かる。そこに何かのこだわりがあるのは分かる。でもそのこだわりがなんなのかが分からないでいる。
久しぶりに会って、今日もmindiaのことを話してくれたので、そこから汲み取れたことだか勝手に想像したことだかをメモしておく。
■mindiaとは
mindiaは個人がWikiサイトを持つことが出来る「Wikiファーム」や「Wikiホスティング」と呼ばれるようなサービスだ。mindiaの「mind」は自分の心,マインドから着ていて、「dia」はWikipediaから、そして“d”を重ねてmindiaだという。その由来通り、自分の主観的な辞書というか用語集というか、そういうものを作ってくれたらな、という意図らしい。
mindiaが特徴的な点は二つある。一つ目はみんながバラバラな定義をする辞書だということ。むしろそれを推奨していて、例えば西小倉さんの「起業」というページを見ると彼の描いた起業の説明に続いて、「あなたにとって『起業』とは?」という質問が出てくる。さらにページの下に進むと、彼以外の人の、いろんな『起業』の説明が出てくる。そのバラバラさを楽しませるようでもある。
二つ目は、それが「◯◯さんの」「××さんの」というふうに、その人にとっての「起業」だということが強く表現されていることだ。Wikiではどちらかと言えば、個人の色合いを消して、みんなの意見の一致、合意形成、可能であれば客観的な記述を求めていくところがある。ところがmindiaでは「誰の」をはっきりと示し、これは「主観辞書だ」と強調してるみたいだ。まるで国土地理院の日本地図と借力のバカ日本地図を「どっちも日本地図じゃん」と言ってるみたいだ。
■mindiaとは何か
「あなたにとって『◯◯』とは?」という一言がmindiaの本質なのかも知れない。「◯◯とは何かをまとめる」サイトではなく、「◯◯について考える、そして書き出してみる」サイト。Wikiサイトではなく、Wikiのシステムを使った、何か別のサイトなのだ。これは。
西小倉さんと話していると、mindiaの面白さを力説してくれるのだけど、これがちょっと普通じゃないことに気づく(と思う)。彼にとってのmindiaの楽しさは、どうも「書くこと」にあるみたいなのだ。
「mindiaはパブリッシングツールである。Yes?」と聞くと「Yes.」と断言する。世の多くのWebパブリッシングツールは、blogしかり、twitterしかり、読んでもらうことやコミュニケーション、つまり他者とのインタラクティブを楽しみに挙げる。でも彼にmindiaの話を聞くと、「書くのが楽しい」「自分で読むのが楽しい」ということになる。そのことに特化した機能追加に本当に注力している。僕にはそう聞こえる。
書くために書いて、自分で読む。実はこういう楽しみを、僕たちはよく知っている。数千年前からよく知っている。これは日記を付けることによく似ているのだ。基本的には書くために書いて、自分だけが読む。書くことと自分で振り返ることに、もっとも意味があるのだ。mindiaでは。あるいは、tumblrで自分のスクラップブックを作る感覚にも似てるかも知れない。
■mindiaは何を促すか
「あなたにとって『起業』とは?」といった問い掛けは、ふと考えさせられてしまうものがある。言われてみると、さてなんだったろうな、と。
最近mindiaには「執筆依頼機能」というのがついて、西小倉さんからいくつかリクエストを貰ったのだけど、書きにくかったのでスルーしてしまった。ごめんね。しかしこれがWassrのお題やVoxのqotd(今日の質問)みたいに、直接僕宛じゃなくみんな宛の、ノッてもノらなくても良い日替わりのお題とかだったら、日によっては考えてしまうかも知れない。キーワードを「瞬!ワード」あたりで決定、「今日は〇〇が話題、インターネットには××のことらしいですが、あなたにとって『〇〇』とは?」みたいな内容だったらデイリーメールで受け取ってもいい。
話がそれたけど、つまりmindiaは「〇〇について考えてみる」「連想を働かせてみる」「考えたことを文章化してみる」ということを促すところに特徴があるんじゃないかと思う。コラボレーションツールやパブリッシングツールというより、むしろマインドマップやマンダラチャート、そういった思考ツールの一種なんじゃないかと思うのだ。何か目的があって考えるわけではないので、思考訓練や思考遊戯を促すというと、より近いかもしれない。
集団の構成員(従業員とか)からいろんなテーマで思考や発想を引き出すツールという切り口もあるかもしれない。「今日のお題」で会社の事業ドメインや強みスキルに近いキーワードを出していくと、アイデア収集になったり社員のその分野への感度アップにつながったりしそうだ。マインドマップなどの思考支援ツールというのは実はMindManagerなど商用製品(数万円する)がそれなりの市場を持っているようだ。システムASPにするなら、社内設置または社員限定にしてそう使うような、独特な市場もありうる気がする。
あるいは、今日はそもそも@naokis主催の私的勉強会だったのだけど、そこで「自分の考えを文章化するというのは練習が必要」という話が出た。そういう訓練にもなる。教育機関向けにWiki慣れ&インタラクション慣れ&文章化慣れのための学習環境とか、そういう切り口もあるのかもしれない。
■終わりに
という感じに今日は西小倉さんの話を理解してたのだけど、彼に「こう考えているんじゃないの」と水を向けてみると、すっきりしないようです。「あなたにとっての『西小倉さん/mindiaのコダワリ』は?」な文章なわけですね。実在の西小倉さんではなく、つかもとの主観的西小倉脳内ばなし。
誰か彼が何を考えているのか、mindiaというものが何なのか、うまく言葉を引きずり出して、教えてください。なんというか、何か独特で、まだ理解できていないのです。

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投稿情報: ogijun | 2009/12/29 18:54
Wikipedia
投稿情報: Makio Tsukamoto | 2009/12/30 15:32
wiki
http://mindia.jp/docs/system.pdf
googleknolCMSOpenPNE
squidoohubpages http://bit.ly/cMNKhxwikivox
投稿情報: tfjwr | 2010/06/17 17:53
()wiki
投稿情報: tfjwr | 2010/06/17 18:26